生命保険の悩みを解決。正しい生命保険の選び方。

生命保険の気になる介護保険とは?

      2017/10/17

20人に1人が介護認定を受けている
介護老人、要介護認定、老々介護…介護にまつわる話は、暗く、大変なイメージが多いのではないでしょうか?

厚生労働省が毎月公表している「要介護+要支援 認定者数」(要介護、要支援の対象になる人の数)は年々増加し、平成28年5月には6,222,508人となりました。

(出典:独立行政法人福祉医療機構 公式資料より)

この数字はあくまでも、在住地の区役所、市役所、役場の福祉課で介護認定手続きを行い、結果ケアワーカーが判断した数字をまとめたもの。つまり、親族が立ち合いのもとで介護手続きを行った数字です。

単純に計算すると、全国民の20人に1人は介護認定を受けていることになりますが、独居世帯や老々介護の場合、手続きすらおぼつかないケースがあります。

特に、脳梗塞は予兆なくいきなり倒れ、片麻痺になってしまうことがほとんどで、食事から風呂、トイレなど一人で行うことが難しくなります。

民間よりも、政府の介護保険情報をまず知っておこう

会社員や公務員の方は給与から徴収されている「社会保険」。ここには「健康保険」「失業保険」「労災保険」「年金保険」があり、40歳になると「介護保険」の保険料も支払うことになります。

介護保険は65歳から「使える」ため、64歳までは保険料をひたすら支払うだけ、ということになります。つまり、65歳から受け取れる厚生年金、共済年金、国民年金と同時に、介護サービスを受け取れるわけです。

65歳手前で介護状態になったら、どうなる!!

では、62歳で脳梗塞になってしまった場合、介護諸費用はどうなるのでしょうか?例えば街中にある老人福祉のケアセンター。デイケア(通所)とショートステイ(短期入所)、そして長期療養の3つが知られていますが、全てにおいて受け入れできないのが実態です。

なぜなら、こうした施設は全て「介護保険診療」という保険制度のもとで運営されており、「うちの主人は60歳で片麻痺ですが、実費を支払うので入所させてください」と言っても、まず断られることがほとんどでしょう。

理由として「どこも先約がいっぱい」「特養ホームなら大丈夫かもしれないが、毎月10万円程度は費用負担がかかる」といった条件が付きます。

晩婚化で、大学生の子供が親の介護というケースも

もし、介護保険に関心がある場合は、むしろ働き盛りの40代、50代での介護を考えておくべきなのは言うまでもありません。晩婚化で子供が大学生でも親は60代前半…こうなると、教育資金のラストスパートで掛かる掛かる~~、そこに給与は下がる下がる~~の年齢では、ストレスばかりが上がる上がる~~とはなりませんか?

国の介護保険をまずは信用して、むしろ40代から64歳までの貯蓄を見据えた「何か」を民間の保険で備える……それが本来の生命保険「介護保険商品」とはいえないでしょうか?

生命保険の介護保険は、プロでも売りにくい商品

生命保険のプロ、と呼ばれるファイナンシャルプランナー、あるいは保険ショップやインターネット保険サイトなど、複数の保険会社の商品を販売する人たちの中でも、「売りにくい」「説明しずらい」商品と言われています。

なぜか?

死亡保険はほとんどが「自分が対象」になるため、なかなか自分の死後の家族のことは想像しにくいもの。ところが、介護に関してはありとあらゆるメディアが取り上げ、自分の親や親戚の誰かが必ずお世話になっている現実があるからです。

ファイナンシャルプランナーとは言えども、実際に体験している人には敵いません。顧客からは「こんな時は使えるの?」「要介護2とはどういう状態?」「お金が下りるまでの時間は?」などと矢継ぎ早に問いかけられるので、保険を売るのが面倒だ、という営業マンも少なくないのです。

介護保険は名前が2種類あることをまず知っておこう

「生命保険は十分加入している!」「毎月4万円も払っているのに、まだ介護保険が別に必要なの??」そう、お怒りにならないでください!確かに社会不安を煽るような脅し文句で、保険を売りつけようとするのは「保険マン」の性。

ですから「介護保険」として契約するよりも「普通の死亡保険が、介護保険にもなります」という方が非常に使いやすい、と考えましょう。

ここでは2種類の介護保険についてご案内いたします。

名前から入る商品…1
東京海上日動あんしん生命「長生き支援終身保険」

この保険の特徴は「介護で使える終身保険」というものです。契約のパターンは次のようなものです。

  • 25歳時に加入。60歳まで保険料を支払う
  • 65歳以降介護状態(要介護2)になった場合、介護保険金を受け取れる

……ということは、コツコツ支払っていた保険料は、介護状態にならなければ「掛け捨て」なのでしょうか?

そうではありません。これは名前が「長生き支援終身保険」ですから、終身保険の仕組みを生かしている、というものなのです。

終身保険は、保険料を支払い続けるタイプ、短期で支払いを終えるタイプなど様々ですが、全て「終身」で死亡保険金が支払われるもの。要介護2以上に認定された場合は、この死亡保険金をそっくり先に貰いましょう、介護の費用負担に使えますよ!という仕組みなのです。

年金型にしたい、という場合はこの死亡保険金を分割して貰いましょう!という仕組みにするだけです。

ですから、終身保険なのに介護でも使えます~~と言っても変わりないのです。

長生き支援終身保険の注意点

なかなか、使えるではないか!と感じているアナタ、ちょっと待ってください。上記で説明したように、もし65歳未満で介護費用が欲しい!という場合、この保険は使えるのでしょうか??

問題はここです。これも40歳から64歳までは「特定疾病が原因」での要介護2という条件をクリアしなければなりません。例えば交通事故で半身不随といった場合は、該当しない…

その場合、この保険を解約すれば「解約返戻金が戻る」という最終手段もあるにはあります。が、その場合も「低解約返戻金付き」終身保険だ、ということをお忘れなく。60歳で払い込みが終了するこのケースでは、59歳までに解約してしまうと、支払っていた保険料に対して、解約返戻金が少ないというデメリットが生じます。

あくまでも65歳以降の長寿介護のための商品だ、と割り切って加入することが大切なのです。

名前から入る商品…2
AIG富士生命「愛する家族のために いざという時 こどもの世話に なりたくない保険」

これまた思いっきりロングネームの介護保険の登場です。

この商品の特徴は「死亡保険金がない」(2016年9月現在、死亡保険金は停止されました)「解約返戻金がない」というもの。では、本当の掛け捨て?と言われると「そうですが…」という商品です。

が…、の理由はこれが「介護保険」+「ガン保険」+「医療保険」の3つで構成され、支払いも終身、保険が使える期間も終身というものだからなのです。そのため、60歳で契約することも可能。

この保険に加入する方は、現在なんの保険にも加入していない方、あるいはすべての保険を解約してしまって、新たに入る方と言えそうです。全く病気入院もせず、ガンにもかからずぽっくり亡くなった場合は、掛け捨て。

介護保険に関しては「要介護4、5」の場合に一時金が下りるタイプ。かなり重い状況で使えるもの、と考えるべきでしょう。また、要介護4,5ともなれば本人は保険の内容は覚えておらず、家族が手続きを行わなければなりません。加入した場合は、ご家族やご親族が対応するためにも、手続きの煩雑さを覚悟すべきでしょう。

ごく普通の終身保険を介護保険として使う裏技

さて、介護保険の名が付いていたり、長生きに備えるといった保険になっている商品に加入するケースもありますが、もっと大事なのは「できるだけ経済的に上手に保険に加入する」ということ。

終身保険が介護保険として使えることを優先するならば、ほかにはソニー生命でも介護終身保険があります。

これは要介護4,5の時に死亡保険金が先取りできる、というもの。

ただ、それよりもごく普通の終身保険に加入していた方がよい、というケースもあるでしょう。

例えば、ソニー生命、プルデンシャル生命、メットライフ生命などにもありますが「低解約返戻金ではない」終身保険がお勧めです。短期払い(50歳で保険料期間が終わる)などにしておきますと、55歳程度では、支払った保険料よりも数十万円多く解約返戻金が受け取れるので、立派な貯金に早変わりします。

要は、終身保険の解約返戻金の高さに目を付けて、加入しておくのです。そうすれば、いざという時に教育資金に利用でき、介護の費用にもなるのです。

いかがでしょうか?生命保険とは名前ではなく「使い方」。終身保険で解約返戻金が高く、短期払いなら、現役時代に保険料は少々高くなりますが、いざという時に非常に頼りになるのです。

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