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定期保険で知っておきたい見直しポイント!満期が来た時に見直しを考えよう!

      2017/10/17

定期保険は「お金を捨てるようなもの」?
定期保険とは何でしょうか?ある人は「掛け捨て」型の保険、またある人は「解約してもお金が戻らない」保険、というかもしれません。中には「お金を捨てるようなもの」と説明する人もいますが、本当でしょうか?

>実は、上の3つのたとえは皆正解です。定期保険は掛け捨て型であり、いくら払い続けても、お金は貯まりませんし、まったく使わないで期限が切れてしまえばお金を捨てるようなもの…と考えるのも無理はありません。

中国では全く売れていない定期保険

世界の保険市場で最も定期保険が売れているのは、何を隠そう日本だけです。アメリカもフランスも保険大国ですが、定期保険はそれほど売れていません。15年ほど前から生命保険の発売が盛んになった中国でも、全く売れていません。

中国では理財商品といって「養老保険」が保険市場の8割を占めている、と言われています。養老保険とは、死亡保険金と同額の満期保険金が付いているもの。

国や民間の金融政策を全く信用していない国ですから、人々は保険を「利殖商品」としか見ていないのです。

定期保険は保険としてみれば安い

定期保険は期限がある保険を指し、保険期間内で死亡・重度の障害状態がなければ、保険料はいったん全て保険会社の懐に入ります。(もちろん、これは保険会社の儲けにはなりません。例えば、10万人の加入者が支払った保険料から、1人の死亡保険金を支払う。つまり、多くの生存者が保険料を払い続け、それを積み立てしたなかから遺族に互助していくわけです)

ところが、定期保険の場合は「健康で生きていて保険金を受け取る」可能性は全くありません。加入者はそれをよくわからないまま保険料を支払い続け、50代、60代になってようやく「解約してもお金は戻らない」という事実に直面します。

その時に「騙された!」と怒り出す人のほとんどは、契約時に仕組みを全く理解していなかったのです。

定期保険が掛け捨てだ、ということはそれなりに意味があります。まずは「保険料が安い」という面です。定期保険・養老保険・終身保険と3つの保険のグループがあり、日本で売られているすべての生命保険はこの3つのどれかに当てはまります。

3つの中で、貯蓄機能が全くない定期保険。ということは、安い掛金で万が一の死亡保険金が思いっきり高い!ということがお分かりになるでしょう。

ここで定期保険と養老保険の比較をしてみましょう。

●死亡保険金 5,000万円 10年
を条件にして、保険設計をします。年齢も性別もここでは関係なく、大雑把に考えてください。

○養老保険の場合

毎月の掛け金 → 410,000円

○定期保険の場合

毎月の掛け金 → 全年齢で平均約2万円ほど

養老保険と比べて、保険料は20分の1!いかに安いかが分かるでしょう。養老保険の仕組みは次の通り。

毎月41万円に掛け金を支払うと、10年で4,920万円。
養老保険の場合、死亡保険金=満期保険金なのです。つまり、死亡しても生きていても必ず5,000万円が10年後に受け取れます。ですから、完全に元は取れます。

養老保険は貯金ができて、保険がタダで付いているという言い方もできますが、保険としてみれば高い掛金です。

これに比べ、保険料20分の1の2万円ほどで死亡保険金5,000万円が手に入ったとすれば、ローコストハイリターンということになります。だから、定期保険は「安い」と言えるのです。

定期保険の更新は、メリットがない。知識として知る必要すらない

定期保険の優れているところは、掛け捨てであること、そして毎年支払う保険料は完全に万が一の保障だけに特化していることです。

ただ、問題点もないわけではありません。それは多くの方が「更新」「転換」といった保険屋さんの説明不足のまま、一から保険に入りなおす契約を強いられていることです。例えば、更新とは免許更新の更新とは完全に違います。

自動車の免許更新の場合、ゴールド免許なら実地試験は免除、警察署での講習だけでOKという特典がありますが、保険の更新は「保険に加入するときのわずらわしさは要りません」という保険屋さんの都合だけが優先されて、加入者へのメリットはないがしろにされます。

更新、転換というのは、簡単に言えば「保険に新しく入りなおす」ということです。20歳で加入した保険が定期保険で、30歳で切れてしまう。そこで、保険屋さんが30歳のひと月ほど前に「更新しましょう」「転換しましょう」と言って、新しく契約し直すように勧めます。

お医者さんのところに行かなくても、新しいイイ保険に入れるんですよ!というセリフで、保険屋さんは更新や転換を勧めます。

ですが、新しく保険に入りなおす…ということは、はっきり言えば、保険屋さんの保険手数料が新たに発生する、ということ。実はそれしか意味はありません。

子供の教育費用で、必要保証額が分かる

定期保険は少ない掛金で多くの保険金を手に入れる種類の保険。ということは、万が一の保障のためだけにあると言っても過言ではありません。

つまり、定期保険に加入するには、扶養家族がいるのかどうか、それも何歳の子供が何人いるのか…といった人生設計を時系列にして必要保証額を計算する必要があります。

具体例を出してみましょう。例えば、あなたに2人のお子さんがいて、小学生2年生と1年生としましょう。6歳と7歳のお子さんのこれからの教育費を考えてみるのです。

仮に、大学卒業後の22歳までの養育費用を計算してみましょう。大学4年間の費用は、授業料だけで4年間で400万円。これに一人暮らしの費用が年間120万円、4年で480万円。これだけで880万円かかります。あくまでもこれは文系の大学と考えてみてください。

理工系ならばもっとお金がかかります。アルバイトをする時間もなく、研究に没頭しなければなりません。

その前の高校3年間ではどうでしょうか?月々5万円ほどの塾・予備校費用だけで、年間60万円。3年間で180万円。これに学費を加えれば、全部で年間100万円ほど。3年間で300万円は余裕でかかって参りましょう。

中学なら部活費用がかなり掛かりますが、これは帰宅部ならば安くしのげるでしょう。仮に5万円が掛かるとみて、3年で180万円。

これだけ見れば1,360万円かかります。ただし、これは教育費だけ。それも小学校6年の習い事などは省いています。

生活費用はどうだろう?

6歳から22歳までは16年間。仮に残された3人家族が必要とする生活費用がいくらか、捻出してみましょう。

家賃が12万円、食費が8万円、それ以外の合計で40万円は必要と考えれば、年間480万円。これが16年で、7,680万円。

これに教育費用が 1,360万円 × 2(人)= 2,720万円。総合計で、1億400万円ということになります。もちろん、借家ではなく、自宅購入の場合は毎月の住宅ローン残債が不要になりますし、個々のケースでいろいろと変わるでしょう。

1億400万円とはいっても、会社員や公務員の父親が死亡した場合は、年収に応じた額面の割合で遺族年金が支払われます。その額が仮に毎月26万円ならば、少なくとも、生活費用40万円から差し引き、毎月14万円が生命保険から受け取れれば問題ないでしょう。

こういった具合に、生活費用はいくら必要か、教育費用はいくら必要か…と細かく計算をしてみると、ある事実が浮かんできます。

定期保険、5,000万円 10年…は意味が全くない!!

ここで住宅ローンの返済システムについて考えてみましょう。仮に、6,000万円を銀行から借り入れて、毎月返済したとしましょう。単純に35年ローン、420月で均等に割ってみると、月の返済額は142,857円になります。

もし、10年目にご主人が亡くなった場合、残債は団体信用生命保険という保険で支払われますが、この保険は独特な形をしています。それは、残債の額面同様の保険金が設定されていくのです。

ローンが6,000万円あれば、保険金額も6,000万円。ですが、毎月債務は減っていくため、10年後は残債額は4,286万円。つまり、必要な保険金額も4,286万円に下がります。

これこそが、家族の保障を適正に考える保険の形です。22歳の2人目のお子さんが大学を卒業すれば、もう子供への保障は要りません。奥様だけに毎月生活費用を保険で差し上げればいいだけなのです。

いかがでしょう?10年定期で保険金が5,000万円の根拠などなにもありません。むしろ、今必要なのは、1億円かもしれないし、20年後は700万円かもしれません。右肩下がりに保障が下がっていくのでなければ、定期保険に入る意味はありません。そこで、こうした人生設計を行い、見直しをする。

見直しの意味を間違えると、毎回同じような「定期保険5,000万円」15年満期などという間違った入り方をしてしまうのです。

定期保険は右肩下がり、三角形の保険(低減定期保険)に形を変えることが可能です。それこそが、保険の見直しなのです。

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