生命保険の悩みを解決。正しい生命保険の選び方。

ガン治療にかかる費用はどのくらい?ガン治療に関するポイント、保険の必要性をまとめてみました。

      2017/10/17

「2人に1人がガンに罹ります」「ガンは早期治療で治ります」「ガンで怖いのは再発…」新聞、テレビ、あるいは多くのサイトで見かける「ガン」の話題。芸能人の治療や、スポーツ選手の死亡原因がガン、といったニュースを見ると「あんなに健康だった人が…」と驚かされることも多々あるのではないでしょうか?

2015年4月28日に、国立がん研究センターが「ガン」の予測数値を発表しました。それによると、2015年のガン予測は以下の通りです

  • 国内のガン罹患数=98万人
  • 国内のガン死亡数=37万人

前年に比べて「罹患約10万例増加」、「死亡約4千人増加」となりました。1年間で10万人も増えている、そして死亡数が4,000人も増加している…ということは、どういうことなのでしょうか?

国立がん研究センターが調査した男女合計の結果では、部位別で「大腸」「肺」「胃」「前立腺(男性)」「乳房(女性)」がガンに罹りやすいことが分かっています。

もう一つ、ガンによる死亡数をみてみましょう。年間37万人(2015年予測数)の内訳では、男性が22万人。女性が15万人となり、男性の方が7万人多くなっています。部位別では肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順に死亡数が多く、特に「肺」の死亡数が増加傾向にあります。

引用元:国立がん研究センター

なぜガン患者が増えているのか?

ここで考え突くのは「ガン患者の増加の謎」です。もともと食生活や運動不足でガンになりやすくなる…という話はありませんし、肺ガンの「元凶」と言われたタバコ愛好者数も激減しています。ではガン患者がなぜ増加しているのでしょうか?

国立がん研究センターの答えの一つは「定期健診」にあるのではないか?と見ています。ガン検診が全国で行われていますが、検査方法は血液採取が一般的です。

病気に詳しい方ならば血液に含まれる「赤血球」、「ヘモグロビン」、「白血球」、「血小板」などに一定の基準値があり、極端に上振れ下振れしてしまうと、健康体ではないことをご存知でしょう。むろん、血液だけでどの部位で異常がある、あるいは腫瘍がある…といった情報はつかめませんが、異常値が現れれば、次の検査へ進む目安になります。

それがX線検査であったり、CTスキャンであったりしますが、やはり40歳以上の定期健診が当たり前になったことで、隠れたガンが早期に発見されたことも、患者数を増やしている要因、と言えるでしょう。

つまり、昔からガン患者は一定数おり、極端に増えたり減ったりはしていない。ただ、急速な高齢化社会で、定期健診に行かないままの60代、70代が少なからずおり、死亡者数も一定数いる…と推測されるのです。

ガン治療には本当にお金がかかるのか?

ガンと宣告された場合、誰もが「命に関わる病気に罹ってしまった…」「再発すると死亡率が高い…」「仕事を辞めないといけないのか…」「腫瘍を取っても転移するっていうし…」などと様々な苦しみや恐怖感を抱くものです。

もちろん、最近はガンのステージ(危険度)によって生存率や治療方法の確立度合いなどがはっきりしており、様々な情報が出回っています。ただ、問題となるのは治療費用の面もありますが、「生活費」であったり「休職で給与がなくなる」といった部分ではないでしょうか?

胃ガンで10日入院した。腹腔鏡手術で胃の中の悪性腫瘍を切除し、術後2日で退院できた…そういった話を聞くことがあります。なるほど、胃の場合は体の正面にあり、手術しやすい部位なんだ…ということが誰でも理解できるでしょう。

ところで、毎年死亡者数でトップの肺がんはどうでしょうか?


引用元:国立がん研究センター

もともと肺ガンに罹ってしまった場合、肺の「どの部分」か、で切除できるのかできないのかという問題がありました。素人目にも肺は心臓に空気を送り込むところであって、穴を開けて腫瘍を切除した際の危険は高いのでは?と思われがちです。

医科大学として最も優秀と評価を受ける「順天堂大学医学部」では、肺ガン治療で世界一と言われる医療技術を持った医師が揃っています。ここでは肺ガン治療の内容を細かく説明はしませんが、胸骨から切開していく手術と胸腔鏡手術を用いていく手術の2つを一度に行うことができる、非常に珍しい方法を用いています。

一方は大胆に皮膚に切り込んでいく手術、もう一つはミリ単位で穴をあけて慎重に腫瘍を切除する手術…考えてみるだけでも大変な技術、そして2種類のオペともなればその分の費用はかなり高いことが想像されます。

ですが、実際には公費負担部分がほとんど、いわゆる「高額療養費制度」のおかげもあり、所得によって差がありますが、手術費用が総額で162万円~かかるところ(10日程度入院)、実費は13万円(自己負担11万円+検査2万円)程度でしょう。もちろん10日分の差額ベッド代などがありますが、数万円の誤差と考えて間違いありません。

それなら、自己負担はわずか。ガン保険に加入する意味はある?

肺は左右2つありますが、実際には全部で5つの部屋に分かれています。右の肺には3つ(上葉・中葉・下葉)、左肺は上葉・下葉に分かれています。ところが、腫瘍が広範囲にありますと、いくつかの肺葉にまたがって切除しなければならず、その分後遺症も出てきます。

上記では胸骨正中切開、という術前処置と呼ばれる手術を行うことを記しました。これは、肺ガンの場合は、ターゲットとなる腫瘍切除手術の前段階の手術、本番手術、そして、術後の後遺症や再発防止のための薬物治療(抗ガン剤治療)の3つ=周術機、全てが揃わなければならないのです。

全てにおいて技術的に優れた病院のひとつ、最高峰が順天堂大学病院なのですが、その治療費はもちろん高額になります。ですが、健康保険が利く範囲内の手術で行われるため、自己負担額はやはり10万円代なのです。

これならば、ガン保険に加入する意味はあるのでしょうか??

問題はここからです。

ここまでの間、ガンには再発が多い病気であることを示してきました。前述の順天堂大学病院によれば、肺ガン患者の術後の再発率は30%。それが複数の部位に進んでしまうと、普段通りの生活が出来なくなるのは誰もが想定できるのではないでしょうか?ガンは入退院が多い、数か月間も入院することさえ珍しくない…そうなった場合、例え医療費部分が公費で賄えたとしても、ほかにかかる部分は侮れません。

ガン保険が必要なのは、治療費のためとは限らない

ガンはあまりにも多くの情報が出回っており、病院情報や名医の情報、手術の内容まで事細かに流布されています。ですが、肝心な費用負担については全くと言っていいほど公開されていません。

診断給付金が100万円?一入院2万円?退院給付金や通院給付金があるから、退院後のお金も大丈夫……そういうことではなく、重要なのは「もしガンに罹って入院したら、収入はいくら減るのか?」「自分が入院した場合、自宅の家賃は誰が負担するのか?」「電話代、ガス水道光熱費は例え住んでいなくてもかかる」「車のローンや駐車場代」…つまり、普段の生活でかかる費用分はどこから捻出されるのか?ということを「想像」しなければならない、ということなのです。

もしかすると、ガンと診断されて受け取れる診断給付金が「生活費用」に回る可能性もあります。それどころか、100万円、200万円というお金が何にもまして貴重な財産となる可能性もあるのです。

ガンに罹ったら、休職させられ、結局退職に追い込まれる…これはあながち嘘ではありません。例えばこんな方がいます。

胃がんで入院し、2週間後に退院。日ごろ疲労が溜まっていたため、3日ほど余計に入院したこともあり、体力が戻ったと思って退院後すぐに復職。モリモリ働いていたところ、1か月ほどで術後の疲労感がどっと出て、結局長期休暇扱いに。結局体力が戻らず退職せざるを得なくなった、というものです。

ガンは治る病気、医師が最新の医療機器と磨き上げたスキルで処置してくれても、術後の体力はそう簡単に回復するものではありません。ガン保険とは、ガンに関わった患者さんの一生に付いて回るお金の一部を負担するもの。つまり一過性のものではないのです。ここに注目していただいて、ガンのかかる費用、保険を考えていただきたいと思います。

 - がん保険, 保険お役立ち情報