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刺青やタトゥーをおしゃれで入れたけど生命保険に加入できないの?

      2017/10/17

ファッションの一つとして、タトゥーを入れる若い方が話題になることがあります。直接肌に貼り付けるシール状のものもありますが、しっかりと肌に掘られた図柄や文字などが海外メディアでは大きく出回っていることがあります。

特にスポーツ選手、あるいはアーティストが体に入れている場合、子供たちが興味を持ってしまうことにつながっています。

ところで、生命保険の契約に際し「刺青をしていますか?」という質問項目があるのをご存知でしょうか?ネット上では「刺青をしていたら、保険には入れないらしい」「それって《反社会的人物》だから?」などと推測の域を出ない噂話が横行しているようです。

ここでは、実際に刺青をしている場合、本当に保険に加入できないのか、真偽を記していきます。

刺青とはどういうものか?

TATOOも刺青も全く同じ、からだに、針・刃物・骨片などを当てて傷をつけた後に、墨汁・朱・酸化鉄などで色素を入れて絵柄などを入れていくものです。日本では縄文時代からあったと思われ、世界的にも紀元前数千年前から発達していったと思われるものです。

宗教的な意味合いや、同じ土着の民族の証しとして彫り物を入れられることで、民族の一体感を象徴した、と言われますが、逆に彫り物を入れられることで、仲間を裏切らない掟にも使われました。現在はこのような儀式はなく、ファッションとして残っているだけの存在です。

刺青と注射針の関係

刺青が「針」を使って他人の皮膚を傷つける…このことは何を意味するのでしょうか?1982年と言いますから、今から30年以上前まで、予防注射の注射針は交換しないで次々と患者に使われていた事実があります。いわゆる「回し打ち」というもので、検診時に医師が注射を行い、針先を布切れで軽く拭ってから、次の患者の腕に注射針を刺す…これが当たり前の行事でした。

時の厚生省が、この事態に初めて「ストップ」をかけたのが1982年。それ以降は注射針は患者ひとりにつき一回のみ、そしてすぐに交換して処分することが決まりになっていきます。ただ、初期の段階では針を無造作に引き抜くなどの荒い方法でしかなく、しばらく経ってから注射針を引き抜かなくても、使用後にキャップが覆うような形になり、現在では処分自体に危険性はなくなりました。

これに比べて刺青は、彫師と言われる人たちの手で、慎重に針先を当てられる手法が数千年も変わらず今日まで続いています。その間、表沙汰にはならなかったものの、数多くの事件が発生しているのは公然の秘密として知られています。

最近では大阪市長の座にいた橋下徹氏が「刺青のある市役所職員を無くす!」と宣言したことに、労働組合が猛反発したことが話題となりました。橋下氏の説明では「刺青のある市職員が子どもに腕を見せる(彫り物を見せびらかす)のは倫理的におかしい」というものでしたが、問題は刺青が健康状態にどう影響するのか…というところまでエスカレートしていきました。

つまり、注射針も刺青も根っこのところは同じで、大変な問題があることだけが次第にわかってきたのです。

MRIの検査が受けられない刺青患者

ここで、刺青患者のデメリットを一つ記載していきます。脳ドックなどでおなじみのMRI。磁気を使って体のあらゆるところを断層画像処理してしまう優秀な医療機器です。この機器ではネックレスや腕時計など、貴金属類は一切体から外すように…と説明されます。

ところが、刺青はどうなのでしょう?上記に記した様に、酸化鉄によって黒い印象を行うのが刺青。つまり、貴金属のわずかなかけらがカラダの表面に浮き出るよう、掘られるのが刺青です。ここにもし磁気による波動が当てられたらば、間違いなく大やけどを負うことになります。

医学的には大丈夫だ、あるいは、全ての病院のMRIが同じ磁力とは限らない…などと医療機器の細かな説明をする専門家もいるようですが、実際に放射線技師やMRIを担当する画像診断医は、刺青患者のMRI検診を「謝絶」します。

なぜか?

それは、もし万が一やけどを負わせた場合、健康体を傷つけることになること、そして補償問題となった場合、手に負えなくなるのが目に見えているからです。安全ではない検査を医師が自ら行うことは絶対にありえません。

はっきり言えば、検査拒否する医師の方が「正しい」処置ということになるのです。

注射針の回し打ちが起こした、国家的な医療事件

もうひとつ、注射針の回し打ち時代の大きな「負の遺産」が今日まで続いている事態を記していきましょう。

みなさんは「B型肝炎」「C型肝炎」「HIV」という言葉をどこかで聞いたことはありませんか?

B型肝炎は、日本人の1%、つまり120万人程度が持っている持病で、ウイルスが体内に入って来ることで急性肝炎を起こします。肝硬変や肝臓がんになるケースがあり、素早い治療が必要となります。ですが、問題はこうした程度のものではありません。

120万人の1%、つまり1.2万人ほどが、劇症肝炎となり、1週間ほどで死亡する可能性が非常に高くなる…これがB型肝炎の怖さです。そして問題なのは、他人の血液によるウイルス感染には防ぎようがない、という事実なのです。

C型肝炎もHIVもやはり他人の血液と接触することで感染し、場合によっては急激に死亡することが知られます。注射針の回し打ちが行われなくなった1982年以降、B型肝炎、C型肝炎の患者は激減しました。

つまり、キャリアはいても、感染ルートがなくなったために、問題なく生活している方が増えたのです。その代わり、65歳、70歳以上の患者の多くが国へ訴訟を起こし、時々マスコミで騒がれているのが分かるでしょう。

刺青の危険性は、肝炎の危険性だった

ここまで読んでいただければ、なぜ刺青が危険なのかがお分かりと思います。要は、刺青という事実が問題なのはMRIですが、より深い問題点は「掘っている時点」で発生しているのです。もし彫師といわれる人たちが、清潔ではない環境で、清潔ではない針を使用し続けていた場合、問題が起こります。

生命保険では、刺青が反社会的云々で片づけているのではありません。あくまでも健康的にどうなのか、ということを判断しています。なぜなら、生命保険はあくまでも健康な方の集合体で運営しているからです。

死亡可能性が高い方にハイどうぞ、と加入させる保険会社はありません。タトゥーを入れるということは、保険学的に言えば「危険性のある対象者」として処理されます。

そして、もしそれを隠して肝炎で死亡した場合、死亡保険金が支払われない可能性があります。

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