生命保険の悩みを解決。正しい生命保険の選び方。

メンタル系(精神疾患)の病気になると生命保険に加入できない?

      2017/10/17

多くの方が「社会人になったので、保険に加入」「就職したら、会社で団体扱いの保険に契約」…といった通過儀礼を体験するでしょう。20歳、22歳、23歳の若者が生命保険のことを熟知して、積極的に加入する姿は、なかなか想像できません。

なぜなら、彼らは今まさに社会に出て、これからの人生の夢を追い求めようとしているわけで、「死んだら3,000万円出ますよ」「入院したら一日10,000円の給付金です…」といった話は頭に入るわけがないからです。

ただ、生命保険を販売する方とすると、この年齢で保険に加入すると、将来のリスクをカバーできるわけで、一生懸命説明し、是が非でも契約してもらおうと必死になります。なぜか?それは20歳そこそこの人たちはほとんどが「健康体」であるからなのです。

では、生命保険「的」には、健康体はどういった人を指すのでしょうか?

「告知」で問題なければ、みんな健康体!

生命保険に加入する場合、「告知」を行ったことはありませんか?保険外交員が職場に来て、契約書類を5枚も6枚も目の前に差し出し、お客さんに次々と署名捺印をさせていく。その中に「過去2年間の健康状態」を《はい》か《いいえ》で答える問題書類があり、中には細かい病歴も書く欄がある……これが「告知」書類です。

40代、50代と加齢に伴ってメタボ体質に変化したり、血圧が高めに推移することもあるでしょう。60代以降は、誰でも持病をひとつや二つ持たないほうが不思議です。

ただ、告知書の記載内容=健康状態の告白ではありますが、この個人情報はあくまでも「保険に加入できるかどうか」「もし加入できる場合は、条件が付くかつかないか」「条件が付くとしたら、どの程度か」の3点のための情報となります。つまり、過去2年以内の病状そのものは保険会社にとっては全く意味のない情報と言えるのです。

例えば、こんな人がいます。

「去年の2月から6月まで歯槽膿漏で歯の治療をしました」
…さて、この人は生命保険に加入できるでしょうか?
答えは文句なくYES。なぜなら、医療保険では歯の治療で保険金を支払う項目はなく、保険学的には告知してもらっても意味がないからです。

意外な病状で、健康体とはみなされない人もいる

また、こんな方もいます。

「無呼吸症候群で、去年から治療を受けています」

…さて、この人はどうでしょうか?

無呼吸症候群とは、寝ている間に10秒以上呼吸が止まっている状態を言い、一晩のうちに30回以上、あるいは1時間あたり5回以上呼吸が止まっていると、無呼吸症候群とされます。つまり、深い深呼吸がないまま就寝してしまうことは、結局寝ていないことと同じ。その結果、昼間も居眠りをしたり、うとうとすることがしばしば起こります。

保険会社では、こうした方は「謝絶」します。つまり、保険には加入できないことをお伝えするのです。

なぜ?

無呼吸症候群そのものは、大きな病の前兆であったり、手術を要するものではありません。問題なのは、「無呼吸症候群が引き起こす危険性」です。実は、無呼吸症候群の方の多くが交通事故で亡くなっていることが知られています。

ハンドルを握り、1人運転席に座っているうちに寝てしまい、電信柱に激突して死亡。あるいは、対向車線に飛び出して死亡…こういうケースが後を絶たないことから、無呼吸症候群キャリアの方は「保険学的リスキー」な人物として、見られているのです。

「先週風邪を引いた」人は、保険に入れない!

不思議なことに、保険会社は「風邪ひき」を極度に嫌います。なぜか?

例えば、インフルエンザウイルスに罹って、40度の熱が出ました…おととい熱が引き、昨日から会社に出ています…

こうした人は保険会社では「入れません!」と謝絶します。理由はお分かりになるでしょうか?

「風邪は万病のもと」だから。というのは極論で、実際には風邪という病名はなく、ウイルス性疾患の場合、時間をおいて深刻な肺疾患の可能性も否定できないことが医学的にも立証されているためです。

つまり、今の「おからだ」を診ているのではなく、将来にわたってどれだけリスキーな人物か(死亡する確率)を検証すると、風邪ひきさんほど怖い存在はない、という結果になるわけです。

「鬱」の場合は、完全にアウト

社会的な病気、とされる「鬱」。内臓も皮膚も異常が見られないのに、気分的な問題で家に閉じこもってしまう「鬱」。食事がのどを通らなくなり、寝ているばかりになってしまう「鬱」。根治療法が確立されておらず、人によっては会社を辞めてしまったり、人付き合いを絶ってしまうなど、社会との接触を拒否してしまう症状もよく知られています。

保険学的には「鬱」が入院給付金をバンバン出す…ということには結び付きません。手術給付金も関係ないでしょう。医療保険だけの場合は、それほどリスキーとは思えないのです。ところが、生命保険の場合は、完全に謝絶。非常に厳しい話ですが、これも将来にわたってリスキー度合いが非常に高い、という結果論によるもの、と理解いただかなくてはなりません。

鬱患者がなぜ、保険に加入できないのか?理由は自殺率の高さです。例えば、橋から転落して死亡したり、ビルから飛び降りるなどの行動の要因が鬱によるもの…という調査結果がよく知られています。これは21世紀に入ってからではなく、数百年間も続いている特徴的な精神疾患の予定行動の一つで、誰にも止められない現実です。

メンタル系(精神疾患)に関する疾病は保険が嫌う

生命保険とは、何百万という契約者が毎月数千円から数万円を支払って、保険金の積み立てを行います。誰かが支払った保険料が誰かの保険金に当てられます。ですから、公平性のために「事故」「自殺」に進む可能性の高い要因となる疾患、症状はなるだけ排除しなければなりません。

精神疾患患者の場合、見た目は全く健常者と同じですが、問題があるとすると「脳内」の委縮や神経細胞の急激な壊死、あるいは血流の脆弱さが考えられます。ただ、これはMRIやRIといった検査でも全く分からないほどの細微な部分の「アンバランス」によるもの、と思われています。

その証拠にSSRIといった薬(セロトニンなどの「脳内を活発にする物質を出させるような働きかけをする薬剤」抗うつ剤)が多量に処方されます。SSRIはすでに20年から30年以上成分が変わらず製造され続け、新薬が出てきません。

つまり、現代薬学でも突き止めるにはあまりにも小さく、複雑に絡み合う脳内物質のどれを引き立て、どれをおとなしくさせればいいのか…という膨大な掛け合わせ実験が日々行われており、治験も実行されているにもかかわらず、結果が出ていない状態が数十年続いているのです。

あの人はメタボなのに、無条件で保険に加入できた…

あの人は、風邪ひとつで契約できなかった…

生命保険の契約とは、誰もが簡単にできるものではありません。ですから、早い方がいい、若い方がいいというのはあながち間違いではないのです。

 - 保険お役立ち情報, 保険加入時のチェックポイント