生命保険の悩みを解決。正しい生命保険の選び方。

誰でも入れる終身保険、医療保険に意外な落とし穴!注意点をまとめてみました!

      2017/10/17

「誰でも入れます」「既往症の質問は3つだけ…」と簡単に加入できる生命保険が販売されています。持病がある方、近々入院しそうだ…と考えている方、あるいは「そういえば、保険が切れていた。お葬式代を保険で賄わなきゃ…」と慌てている方には、とっつきやすい保険ですし、安心感も高いですね。

ただ、保険には必ず「落とし穴」があることを忘れてはいけません。どうして誰でも加入できるのか?どうして簡単に加入できるのか?この2点をしっかりとチェックしてみたいと思います。

そもそも、保険は誰でも入れるものではありません!

生命保険は姿かたちが全くありません。それなのに、全国で8千万人も9千万人もが月々5,000円、10,000円、30,000円…と律義にお金を払い続けています。それも、定期保険や終身保険、医療保険といった商品が売れているのです。

中国でも、民間の生命保険会社が営業できるようになり、保険商品の販売が始まりました。が、売れているのは「理財商品」だけ。つまり日本でいう「養老保険」です。

養老保険とは、毎月の掛け金が決まっていて、10年後、20年後に満期になると掛け金総額より多くの保険金が戻って来る商品です。

死亡保険金は満期保険金と同額ですから、死んでも生きていても満期のときは元を取る!というもの。

中国では基本的に保険の考え方が浸透しません。今月払っている保険料が、死亡した遺族の誰かに払われている…ということなど考えもしないのです。

自分の財産は自分が何とかする…そういう社会では、定期保険も終身保険も医療保険もなかなか売れないのです。

さて、日本では83%の人が保険に加入しているとも言われます。ですが、全員が健康体であるはずもなく、この国の医療費は介護医療費も含めて年間100兆円にも上る…と厚生労働省が発表しています。

つまり、一生病気に罹らない人などいないわけです。そして、病気に罹る「罹患率」を見れば、65歳以上の高齢者が圧倒的です。

生命保険に加入しようとしたけれど、喉頭がんもやったし、通風もやっていたから…と加入を断られた方がいます。医師からは「完治しました」と宣告されたのに、保険会社からは「謝絶」との判断。

保険に加入したいのに入れない高齢者は山ほどいます。ですから、もしあなたが保険に加入されていたならば、あなたは「保険会社に選ばれた方」ということになるのです。

そもそも、誰もが同じ保険料では公平ではない

既往症=きおうしょう、とは保険業界の専門用語で「持病」のことです。例えば、糖尿病、通風、潰瘍性大腸炎、リウマチなどは既往症の中でも「治りづらい」ものとして保険に加入「しづらい」か「謝絶」になる可能性が高いものです。

もう病院には通っていないし、完治した…と言われている既往症。なのに、保険には加入できないか、条件付きということになる。これが、いわゆる保険契約の平等です。

考えてみればお分かりの様に、生命保険は、加入して一回保険料を払っただけで交通事故で死亡してしまえば、保険金が下りてきます。5,000万円だろうが、2億円だろうが、疑いない死亡ならば即口座に入金されます。

ですが、医療保険の場合は事情が違います。一年間に死亡する人数はここ50年間あまり変わっていません。阪神淡路の震災や、東日本大震災でも1万人から2万人程度が多く亡くなっただけで、一番多い死亡原因は病気なのです。

つまり、既往症がある、ということでほかの病気に罹りやすい、という疑いが保険会社にはあります。既往症がない人とある人では、ハンディキャップを付けないと公平ではない、というのが保険会社経営の鉄則なのです。

入りやすい保険も、実は条件が付いていた!

アフラックの「ちゃんと答える医療保険、やさしいEVER」を例に取ってみましょう。

  • この保険は、持病があるなど健康に不安がある方向けの引受基準緩和型医療保険です。
  • この保険は、契約日から1年以内は、給付金額などが半額(50%削減)になります。

この箇条書きの文章は、アフラックの公式サイトから抜き出したもの。引受基準緩和型…とは、「保険加入をお引き受けしますが、多少ゆる~い基準で加入いただくので、中身はちょっと簡易的ですよ」というもの。

中身を見てみましょう。

  • 入院日額は5,000円か10,000円
  • 入院日数限度は60日か120日
  • 3大疾病になった場合は保険料は不要
  • 3大疾病の一時給付金は50万円か100万円

なんとなく、いい気がしますね、この保険。ただ、落とし穴はここです!

「入院日数限度は60日」
通常の医療保険の場合は「1入院60日」「1入院180日」などと書かれており、「通算1,095日」と2つの条件が指定されています。

ところが、この保険は「入院日数60日」、つまり2か月で保険は切れる!ということになります。仮に入院日額5,000円ならば、30万円を保険会社から受け取った時点で、入院給付金は以後0。手術給付金が最大5万円。「入院日数120日」ならば、60万円を受け取って終わりです。

そして条件は、保険加入から1年間は、入院日額5,000円→2,500円、手術給付金5万円→2.5万円など、全てが半分です。

保険料の計算と保険内容をよくよく比べてください。本当に入ってよいでしょうか??

どの会社も同じ。医療保険も終身保険も実は割高

インターネットで販売される生命保険。その中でもアクサダイレクト生命、アフラック、メットライフアリコ、オリックス…とカタカナ生保に多いのがこの引受基準緩和型の保険です。

なぜネット生命では多いのでしょうか?

そもそも、生命保険は年齢によって細かく保険料が変わります。そこに持病がある、既往症がある…といった告知があると、加入時に「120円割り増しです」「死亡保険金が最初の5年間半額です」などと条件が付きます。

ただ、対面型の保険会社は、病気の種類や治療方法などを契約者から詳しく聞き、保険会社と契約している医師の診断を受けることで「条件なし」というケースになることもしばしばです。そもそも、既往症があるからと心配せず、対面式の保険会社に任せた方が結果的に保険金額は多く、保険料は安く…とメリットが多いこともあります。

「簡単に入れます」という保険はもともと保険料を10%以上標準金額よりも《値上げ》しています。保険会社は儲けようと思って、既往症の人の足元を見ているのではありません。保険は全ての契約者が平等、公平に加入できなければならないのです。それが金融庁との約束であり「あなたは私の友人なので、保険料を20%まけておきます…」などとデタラメはあり得ません。

自分が加入できそうもないかどうか、ネットの保険だけで判断しないのが大事なのです。

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