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まとまったお金があれば学資保険は一括払いが良い?メリットとデメリットを徹底分析。

      2017/11/03

学資保険の「返戻率」は利回りとは違います!
「妊娠」「出産」「育児」の雑誌といえば「たまごクラブ」「ひよこクラブ」が有名ですね。「たまひよ」に掲載された学資保険はヒットする、というのが保険業界での常識になっているほどです。

ところで、学資保険の利回りはどのくらいでしょうか?各生命保険会社とも「返戻率」という言葉を使っていますが、これは利回りではありません。まずは日本生命の学資保険を例に説明していきましょう。

契約者  → お父さん 30歳 ・ 被保険者 → お子さん 0歳

満期   → お子さんが 18歳(高校3年の11月が満期です)

学資保険利回り

この日本生命の「ニッセイ学資保険」こども祝金なし型の場合、月払保険料は12,620円、返戻率は110%になります。この保険は、利息が274,080円付き、18歳の時に300万円貯まっています。これを、5回分割して受け取る仕組みです。

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返戻率よりも利息を計算!そして満期受取の年齢を考えて学資保険を選ぼう

日本生命の学資保険は「祝金付き」と「祝金なし」があります。これは、17歳、ないし18歳までに、5歳11歳、14歳などに20万円程度の積み立て金が受け取れるもの。ただ、満期保険金を先に受け取ってしまうので、毎月の保険料は高くなります。また、返戻率も107%と低くなります。

返戻率は、数字のマジックです!というのは、17歳払い込みと18歳払い込みでは、当然18歳の方が返戻率が高くなるように設定されているからです。

ニッセイ学資保険の上のパターンでも、17歳払い込みだと109.3%と、0.7%下がり、保険料では、13,450円/月(18歳払い込みだと12,620円)、と830円高くなります。

但し、但しです!830円=つまり、12か月で9,960円分が高くなったとしても、1年短く満期になります。そして、第一回の満期受取はお子さんが高校2年生の11月。もし、AO入試や推薦枠で大学入学が決まった場合は、この時期に受け取れるのは助かります!!

一時払いという払い方はできる?

よく「たまたま50万円貰ったので、学資保険の保険料に充当したい」という方がいらっしゃいます。そこで、人気ランキングでベスト3に入る「フコク生命 みらいのつばさ」を例に取ってみましょう。

「みらいのつばさ」は、前出の「ニッセイ学資保険」同様、月払い保険にすると110.1%!とほぼ互角の勝負になります。これはかなり優秀な利回りといえます。受取は2回。17歳払い込み終了の場合、18歳と22歳の2回に分けて満期保険金が受け取れます。つまり、大学入学費用と社会人お祝い費用の2回という考え方なのです。

続いて、超有名なソニー生命の学資保険。業界ではナンバーワンの利率を誇ることで知られています。ソニー生命では、さらに125%以上もの返戻率を誇る「一時払い」学資保険がラインナップされています。

これは、文字通り保険料を一括で払い込んでしまい、17年後、あるいは18年後の満期に受け取るというもの。もちろん、この期間はお金は塩漬けしてしまいますが、利回りは確定しているといっても良い商品です。

ソニー生命以外は一時払いではなく「前期前納払い」

かんぽ生命、アフラック、フコク生命、日本生命など利回りの良さで競い合っている学資保険ですが、その多くは「前期前納」という一括払いを採用しています。

前期前納とはどういうもの?これは、年払いと同じ利回り、返戻率と考えて間違いありません。保険のお客さんは、一時払いのように「17年分」「18年分」の保険料総額を生命保険会社に払い込みます。このお金はいったん保険会社の「銀行口座」に入ります。

そこから、毎年1回ずつ保険料として、年払い保険料が保険会社に入る仕組みです。なんだか難しいですね。

もう少しかみ砕いて説明しましょう。

Aさんは、保険会社に前期前納の一括保険料を払いました。ところが、保険会社からは毎年一回「年払い頂きました」という領収のお知らせが届きます。あれ、私はすでに全額払ったはずだよ?と思っていたAさん。ところが、予期しないことが起こりました。3年目のこと、Aさんは突然ガンで亡くなってしまったのです。

すると、保険会社から連絡が入り、14年分の保険料が返金される、ということになりました。つまり、Aさんは3年だけ保険料を支払い、残りは死亡保険金として子どもが17歳のとき全額を受け取ることになったのです。

……おわかりでしょうか?つまり、前期前納とはあくまでも保険会社が「学資保険も生命保険ですよ」という考え方をお客さんに伝えたいために、取られている徴収方法なのです。これに対し、一時払いの場合はいただいた保険料はお返ししません、満期保険金をお支払いいたします…というスタンスです。これは、保険ではなく、貯蓄そのものということになります。

保険業界ではソニー生命だけが一時払いを行っていますが、学資保険も保険金額総額は2,000万円とビッグです。もしお子さんが0歳で、1,700万円ほどお金が手元にあった場合、学資保険一時払いを利用しましょう。すると、17年後には300万円もの利息が付くことになります。

前期前納=年払いは、保険料控除の対象になります

最後に保険料控除を記載しておきましょう。確定申告の際に気になるのが保険料控除。その際、当然学資保険の保険料も合算することが可能です。月払いや年払いは、年間の支払い保険料の明細が毎年保険会社から送られます。

ですが、一時払いの場合は最初の一回だけです。前期前納の場合は毎年送られて来ますので、保険料控除の申請ができます。メリットとすると、この辺りが前期前納の勝ちと言えるかもしれません。

さて、ここまで記してお分かりかと思いますが、学資保険は「利回り」「返戻率」に気を取られる方が多いのですが、実際は「保険」であることを忘れないことが大事です。

銀行にお金を預けても17年で100万円101万円になることはあり得ません。それに比べ、学資保険は100万円が110万円になるどころか、途中で契約者が亡くなれば、たった1万円の保険料で100万円が支払われることもあります。

これを利回りというのは、非常にシビアなのですが、いかに生命保険会社が頑張っているのかが分かるでしょう。

これを踏まえて、貯蓄と死亡保険の金額を確かめてみるのはいかがでしょうか?大事なのは、17年後、18年後に契約者が生きていても亡くなっていても、お子さんの教育費用が捻出できることです。

ですから、利回り、利率、返戻率、利息に捉われるのもよいのですが、受け取る時期やお祝い金の有無をしっかり考えて、「我が家のライフスタイルはこうしよう」と考えて、加入しましょう。

あとは、しっかりお父さん・お母さんが働いて、お金をうまく回していくことです!!

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