一時払い終身保険を徹底解説!利回りの良い会社を選ぶ方法とは!
2017/10/17
目次
まず、最初に書いておきますが、一時払い終身保険という保険商品はありません。終身保険はあります。
では、一時払い終身保険とはなんでしょうか?
ここでは完全に「狭い範囲」の終身保険をイメージしてみましょう。終身保険は一生涯の死亡保険を指します。終身保険を選ぶポイントは以下の通りです。
まずは条件を絞りましょう。終身保険で月払いをイメージしてください。30歳男性で加入し、55歳で支払期間が終了。あるいは60歳で終了でも構いません。65歳でもいいでしょう、とにかく終身払いではないのが条件です。
まずは、終身保険をイメージしよう
毎月2万円をこの保険に掛けている、と考えてください。30歳から55歳まで掛けると、25年間支払うことになりますね。年間24万円 × 25年間 = 600万円。そうです。55歳には600万円の貯蓄が出来ているんですね、銀行預金の場合は。
では終身保険ならどうでしょうか?
この商品はだいたい死亡保険金が900万円から950万円ほど。あるいは1,000万円をすこし切れる程度かもしれません。ただ、今回はこの死亡保険金は当てにしないでくださいね。
55歳で支払いが終わります。この終身保険ですが、だいたい52歳前後から貯蓄額がどんどん増加していく特徴があります。
貯蓄?そうです、実際には保険ですから貯蓄とは言いません。解約返戻金という言葉に置き換えていただければいいだけです。つまり、52歳前後で解約した場合、その時点で支払った保険料よりも多くの解約返戻金が手に入ります。
もちろん、解約してしまえば死亡保険はなくなります…が、この商品のうまみは55歳を超えてそのまま寝かせておくと、どんどん解約返戻金が増えていく、という代物。60歳になったら、620万円、いや630万円にはなっているかもしれません。
それ以上かもしれないのです。ここは様々な会社の商品を比較すればお分かりになるはずです。
終身保険の利用方法のひとつが、一時払いだった
この終身保険は月払いでしたが、一時払いとは、一括で保険料全額を支払ってしまう、という払い方のお話なんです。例えば、ちょっとした土地を処分して、手元に1,000万円残ったとしましょう。
これを元手になんとか確実に増やしたい…その場合、終身保険を利用するのです。ただ、あなたが今55歳では遅すぎます。せめて35歳程度なら間に合います。
このように、保険商品を設計し、金融庁に認可してもらった中で、たまたまこういう使い方もできるよ!と誰かが見つけてしまった。それが、一時払い終身保険、というものなんですね。
一時払いの利回りが大きいのは、法人保険を扱う会社の保険
ここまで書けば、一時払い終身保険がどういうものかはご理解できたのではないでしょうか?
実は、保険のプロと呼ばれる人は、大概個人のお客さんと企業のお客さんの両方を相手にしています。企業とは、法人とこの世界では称します。会社に保険を掛ける、ということは会社のオーナーや従業員に保険を掛ける、という意味。
と、いうことは社員の死亡保険?ではありません。彼らの退職金積み立てのために、保険を売っているのです。そして、もう一つが節税対策です。
話しが込み入ってきましたが、実は生命保険は国が認めた「所得税を安くする」合法的な手段が利用できます。それが、終身保険にも当てはまるのです。
さて、一時払い終身保険で最も利回りがいい会社は??それは絶対に「大きな生命保険会社」「法人営業をバンバンやっている保険会社」の商品です。
一時払い終身保険の比較は難しい。なぜか??
はっきりいってしまいましょう。一時払い終身保険を単純に同じ条件で比較することは、まずできません。なぜか?それは条件を同じにすることができないからです。
- 加入年齢を揃えることは可能でしょう。例えば、35歳。
- 次に、保険料払い込み期間。例えば60歳まで。ここが揃わない場合が多いんです。
- 利率変動型終身保険なのか、低解約返戻金付き終身保険なのか。あるいは変額終身保険なのか、米ドル建て終身保険なのか。ここは、最初の利率変動型終身保険に統一してください。
問題は、解約返戻金の立ち上がり型です。
会社によっては52歳程度から元本割れしないところもありますし、55歳程度で元本を超えてくるところもあります。そうかと思えば、39歳ころからすでに解約返戻金が元本割れせず、その代わり60歳でもそれほど利息が付かない会社の商品もあります。
ここでは、なかなかランキングが難しい。ですが、終身保険と同時に「長期定期保険」も保険会社に提示してもらいましょう。
まず、日本生命、第一生命、アフラック、ソニー生命。この4社は抑えておきます。条件は絶対に揃えること。この4社はまず間違いないところでしょう。そして、長期定期保険の利回りも調べてもらいましょう。
ここは、本当にFPでもよくわからないもの。できれば、上位の4社の担当者に聞いて下さい。間違いないでしょう。