2016年人気の個人年金保険を徹底比較!おすすめできる利率の高い保険はコレ!
2017/10/17
目次
低金利時代が長く続いています。日銀と銀行間の取引がマイナス金利になっていますが、一般の預金口座での金利には影響は出ていません。
ですが、政府日銀のインフレ政策で、モノの値段が上がり始めています。いまの1万円は10年後には7,000円、8,000円の価値に落ちてしまうかもしれません。老後の貯蓄目的で加入している個人年金保険、利率をよく調べてみましょう。
個人年金保険とはこういう仕組み
個人年金保険は2種類あります。ひとつは将来受け取れる満期保険金が定額か、金利上昇分が受け取れる保険商品。
もう一つは、変額個人年金保険です。これはよく銀行で販売されていますが、将来受け取れる満期保険金が「分からない」という保険商品。
これだけでは、よくわからないかもしれませんので、例を出してみましょう。
- 毎月1万円を保険料として払う。
- 30年間払うと、満期になった。
- 支払った保険料の合計は360万円。
- 満期保険金が360万円なら、金利は0。それ以上なら金利が付くことになる。
- 仮に400万円だった場合、年間40万円を10年に分けて受け取る
こうなります。
変額個人年金とは、こういう仕組み
それでは、変額個人年金保険を例に取って説明してみましょう。
- 毎月1万円を保険料として払う。
- 30年間払うと、満期になった。
- 支払った保険料の合計は360万円。
- 満期保険金が500万円になるかもしれないし、200万円になるかもしれない。
- 受け取り方は同じ。
変額個人年金保険は、個人年金保険よりも「金利がいい」かもしれないし「金利が悪い」かもしれません。
年金保険の返礼率は、年利とは違う
生命保険には、よく「解約返戻金」「返礼率」という言葉が出てきます。毎月3万円保険料を払い、10年払うと360万円。満期保険金が400万円なので、40万円が得になって、返礼率が120%(仮定の話)などというケースです。
ここでいう「返礼率」とは、銀行の金利とは全く違います。仮に120%=金利だとすると、10年で20%金利が付いたことになりますから、お化け商品です。単純に1年で2%付くことでさえ、あり得ないのが日本の金融商品です。
ですから、返礼率という言葉には、過剰に反応しないことです。
本物の金利計算で個人年金保険を調べると?
ここでは、個人年金を扱う代表的な4つの生命保険会社を例に記載していきます。生命保険商品は、ぴったり同じ条件のものは、残念ながらありません。
ですが、できるだけ条件を同じにして、比較してみます。
<被保険者の条件>(保険の対象となる方の条件)
- 男性、30歳か35歳
- 保険期間(保険料を払い続ける期間)は25年か30年
- 年金受け取り期間は、10年
- 年金受け取り開始は、60歳か65歳
- 金利は、半年複利で計算
ネットで一番人気は アフラック の個人年金保険
- 被保険者 … 男性
- 加入年齢 … 30歳
- 払済年齢 … 55歳
- 据置期間 … 5年
- 受取開始 … 60歳
- 受取期間 … 10年間
◎保険料 … 30,000円/月
◎合計保険料 … 9,000,000円
◎満期保険金 … 10,013,100円
金利 …………… 0.74%
根強い人気のある 東京海上日動ひまわり生命 の個人年金保険
- 被保険者 … 男性
- 加入年齢 … 30歳
- 払済年齢 … 60歳
- 据置期間 … なし
- 受取開始 … 60歳
- 受取期間 … 10年間
◎保険料 … 30,000円/月
◎合計保険料 … 10,800,000円
◎満期保険金 … 11,520,600円
金利 …………… 0.21%
オーダーメイドの ソニー生命 の個人年金保険
- 被保険者 … 男性
- 加入年齢 … 35歳
- 払済年齢 … 60歳
- 据置期間 … なし
- 受取開始 … 60歳
- 受取期間 … 10年間
◎保険料 … 34,704円/月
◎合計保険料 … 10,411,200円
◎満期保険金 … 12,000,000円
金利 …………… 0.57%
大手生保の一角 明治安田生命 の個人年金保険
- 被保険者 … 男性
- 加入年齢 … 30歳
- 払済年齢 … 55歳
- 据置期間 … 10年
- 受取開始 … 65歳
- 受取期間 … 10年間
◎保険料 … 30,000円/月
◎合計保険料 … 9,000,000円
◎満期保険金 … 11,380,000円
金利 …………… 0.67%
保険代理店や、保険のプロも実は知らない「金利」
いかがでしょうか?実は、個人年金保険の本当の金利は、保険商品のパンフレットにはどこにも記載されません。それもそのはずこれは「保険」であり、金融商品ではない、というのが金融庁の見解だからです。
保険だからこそ、死亡保険金がある。これは積み立て商品である銀行の預金口座や証券会社が扱う投資信託ではありえないのです。
返礼率は25年30年という長い時間をかけてようやく銀行預金でいう「利息」が付いてくるものです。ですから、個人年金保険はロングターム商品。確実性は高いので、ぜひご活用ください。