収入保障保険とは!その必要性と知っておかなければいけない事!
2017/10/17
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皆さんこんにちは。最近保険選びをするシーンでスタンダードになっている保険があります。それは収入保障保険という保険で、万一被保険者がお亡くなりになった場合に、残された家族の経済的損失をカバーするという所謂死亡保険です。
今回は収入保障保険に関してその必要性と選ぶ時に知っておかなければならないことについてお話ししたいと思います。
収入保障保険の必要性
さて、先ほど述べたように収入保障保険とは死亡保険の一種です。分類で言えば定期保険に分けられます。
被保険者が万一死亡した場合や、高度障害状態(両目失明や半身麻痺など重大な障害状態のことを言います)になった場合にあらかじめ決められた保険金を受け取ることができます。
ここまでは普通の死亡保険と同じなのですが、収入保障保険の特徴は保険金の受け取り方にあります。
通常の死亡保険であれば、給付事由に該当した場合、何千万円という保険金を一括で受け取ることになります。
ところが収入保障保険では、その保険金を契約時に決めた期間の中で分割で受け取ることになります。例えば保険期間が20年で、受け取る保険金額が月15万円であった場合、15万円×12ヶ月×20年間で、総額3,600万円の保険金を受け取ります。
ここで少し考えてみてください。もし万一のことが起きて、受け取った保険金でその後の生活をしていかなければならなくなったとして、はじめにまとまったお金を渡されるのと、月々お給料のような形で一定の額を渡されるのではどちらが生活していきやすいでしょうか。
おそらくほとんどの方がお給料のように受け取れた方が計画的に使っていけるとお考えになるのではないでしょうか。
死亡保険の最大の意義のひとつは、一家の大黒柱を失ったご家族が経済的な面だけでも今までと同じような暮らしを続けることができるようにする、ということです。
笑えない話ですが、多額の保険金を受け取ったご家族が高額な買い物をしてしまい、その後の生活が立ち行かなくなってしまった、なんていう話も聞きます。
多額の保険金に金銭感覚を狂わされることなく、生活していくのに十分な額を受け取ることができる死亡保険として、非常に実用性の高い保険なのではないかなと思います。
収入保障保険のメリット・デメリット
では、収入保障保険を検討するにあたって注意しなければならない点はどのようなことでしょうか。まずはメリットについてまとめてみました。
保険金を分割で受け取ることができる
これは今まで述べてきた理由によります。
保険金を一括で受け取ることもできる
実は、収入保障保険は保険金をまとめて受け取ることもできます。葬儀の費用であったり、タイミングによっては子どもの学費等、まとまったお金が必要になる場面もあり得ると思いますが、その場合は任意の金額をまとめて受け取ることができるのです。
まとまった金額を受け取った場合、その後の分割保険金は所定の計算方法によって減額された額が支給されることになるので注意は必要です。
保険料が安い
収入保障保険は、他の定期保険と比べて保険料が安いです。これは保険会社が受取人に対して、大きな金額を一括で支給する必要がありません。
保険会社は保険金支給のための原資を手元に残し、それを運用して利益を出すことができるので、その利益分を計算し予め保険料を割り引くことにより契約者に利益の還元を行っています。
健康な人はさらに保険料が安くなる
生命保険の世界では、その被保険者が持つ死亡リスクの大小によって保険料が変わるという仕組みがあります。
若い人と高齢の人を比べて、高齢の人の方が保険料が高くなるのはその仕組みのためです。収入保障保険では保険会社によりますが、健康診断で一定の基準以内の健康な方や、タバコを吸わない人に対して、保険料を割り引くという仕組みを持つものがあります。
健康診断の結果が問題の無い方や、タバコを吸わないという方は、そのような割引制度がある保険会社を選ぶと良いでしょう。
次にデメリットについてお話ししたいと思いますが、率直に言ってこの保険にデメリットらしいデメリットはありません。
強いて言うならば、家族の生活を守るためにいくらの保険金額をどれくらいの期間保障される保険に入れば良いのか、自分で計算しようとするとかなり大変だ、ということでしょうか。
収入保障保険の保険金は、家族の生活費の他、こどもの教育資金や家財の買い替え資金等の費用が含まれることが多いです。
それらをカバーするのに一体いくらの保険金が必要なのかを計算することは大変です。さらに、国からの保障として遺族年金等が支給されることになりますが、それが一体いくらくらい支給される見込みなのかによって、収入保障保険の保険金額が変わってきます。
ここは、保険会社の担当者やファイナンシャルプランナー等に相談して、過不足無い保険金額を設定するようにしましょう。
注意点
最後にひとつ注意して頂きたいことがあります。収入保障保険と似た保険で、所得補償保険という保険があります。所得補償保険は、病気や怪我などで働けない期間のお給料を補うというもので、収入保障保険とは異なり、死亡の場合などは保険金が支払われません。
収入保障保険のつもりで所得補償保険に入ってしまうと、万一の時に非常に困ることになりますので絶対に間違えないように注意してください。