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病気やケガに備える就業不能保障保険を徹底分析!

      2017/10/17

働けなくなる…とはどういうこと?
「残業が多くて、だんだんめまいがひどくなり、会社を辞めた」「人間関係が上手くいかなくて、うつになって退職」「突然パニック障害にかかって、電車に乗れない状態になり、自己都合退社に」…

ここ数年、こうした人の話題がネットや新聞、テレビ番組で頻繁に報道されています。中には「引きこもり」になって、70代、80代の親と同居し、親の年金だけで生活している中年世代も少なくありません。

こうした状況は決して東京や大阪だけでなく、地方にも多く存在しています。ただ、しっかりした統計が取れないこともあり、個別のケースは誰かが把握できても、全体としての対策は不十分と言われています。

「就業不能」というと、事故によるケガや重い病気による長期入院などを思いつく方も多いでしょう。確かに、自動車事故に巻き込まれた、工場での作業中に機械に巻き込まれて、手足に重い障害が生じた、出張中にくも膜下出血を発症、後遺症で体が不自由に…などと具体的な事象があって、どうしても働けない状態になった、という場合が実際にあります。

この場合は「労災」と認定されれば、その際の治療費が保証されたり(「療養補償給付」)、給与が支払われない(欠勤扱い)場合は「療養補償給付」が受け取れるでしょう。

ところが、前出のように「引きこもり」「うつ」「パニック障害」「ひどいめまい」といった症状では「労災」扱いにはなりません。理由は「医学的見地から見て、因果関係が乏しい症例」とみなされるからなのです。

性格の合わない人が会社にいるのは、何も特別のことではありませんし、めまいは日常あらゆる場所や時間で起こる可能性があります。パニック障害やうつも病のひとつではありますが、その理由は特定できません。

つまり、世の中には「労災扱い」の病気やケガによる就業不能状態と、「労災扱いにならない」就業不能状態の2つがある、ということなのです。

就業不能保障保険とはどういうもの?

ネット保険で有名な「ライフネット生命保険」。この会社には就業不能保険が商品化されていますが、その根拠となる一つの調査結果を公表しています。ここで抜粋してみましょう。

2015年10月30日のライフネット生命保険「プレリリース」には次の書面が出ています。

メドピア株式会社が運営する医師専用サイト「MedPeer」に登録している開業医・勤務医の現役医師100人を対象に、医療現場における就業不能状態の実態について、ライフネット生命がウェブアンケート調査を実施。

結果…医師の約6割(56%)が、就業不能状態の患者を「実際に診察したことがある」と回答した。

医師の約8割(75%)が、就業不能状態を診察あるいは見聞きした、と答えている。

就業不能状態の原因は、圧倒的に「がん」。次いで「脳血管障害(頭部のケガを含む)」「事故によるケガ(骨折、脊髄損傷など)」だった。

就業不能状態で困ることはなにか?

医師に、患者の療養・闘病で何が困るかを質問。「経済的に困る問題は、本人や家族の生活費の捻出」が一番多かった(70%)。高額療養費制度があるにもかかわらず、家庭における本人や家族の日々の生活費は苦しくなった、という結果だった。

優先順位は「ガン保険よりも上」という就業不能保障

医師は様々な患者の臨床に当たる。だが、医師も労働的には過酷な状況にある場合が多い。医師自身にどんな保障が必要かを答えてもらったところ、1位「死亡保険」、2位「医療保険」、3位「就業不能保険」の順となり、その次に4位「がん保険」となった。

ライフネット生命保険の宣伝ではないか?と勘繰る方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでポイントとして「ガン保険よりも就業不能保障が大事だ」という部分は目から鱗ではないでしょうか?

それは、ガン保険が「がんの治療費」として100万円、200万円の保障と、入院費用の保障を行ってくれるものの、退院後の生活費用は免責という点に注目しているのです。

もちろんこれは個人々々の保険、保障に対する考え方が違いますので一概には言えませんが、入院治療費や日帰り治療費でガンはそれほど重いものではなく、むしろ退院後の無収入状態が一番困窮の原因になっている、ということなのです。

就業不能保障とは、病気の治療費を保障するのではなく、就業できなくなったときの給与保障を行うもの。もちろん100%の保障ではありませんが、月収と同じ形で定期定期に銀行預金に振り込まれることから、安心感が非常に大きいもの、と言えるのです。

ライフネット生命保険の就業不能保険とは?

就業不能保険は、定期保険。つまり完全な掛け捨て型の保険です。

  • 就業不能状態になって「180日」過ぎてから使えます。この待機期間は60日、180日などご自分の職業(会社員、自営業など)を考慮して決められます。
  • 毎月の保障を自分で決めます。(例 15万円、20万円、25万円など)
  • 毎月保険金が支払われます。
  • 就業不能保障金は最初から全額出るものと、最初の540日は半額(ハーフタイプ)など様々あります。
  • 高度障害保険金が1回でます。

注意点は以下の通りです。

  • この保険は20歳から60歳まで加入できる。
  • 就業不能状態でも保険料は払わなければならない。
  • 医学的所見がない就業不能状態では支払われない。

この保険は独身者でも家族のいる方でも、必要な保障となる可能性が高いものです。「私は副業でアパート経営をしているから」「土地を所有していて、駐車場収入などがあるから」といった方は不要かもしれませんが、定期収入が就業だけの場合、あるいは資産所有が少ないかゼロの場合は、考慮すべき保険のひとつと言えるでしょう。

チューリッヒ生命保険の就業不能保険とは?

この保険「くらすプラス」は医療保険にプラスして就業不能保険が+されているものです。

  • 20歳から60歳までが加入でき、最長70歳まで払い続ける(70歳定期)もの。
  • 医療保険部分は入院後61日目から180日目まで(連続120日)使え、通算で1095日分使用できます。

注意点は以下です。

  • 就業保障部分は毎月10万円の年金のみ。
  • 年金部分は次の疾病が対象。

「ストレス性疾患」

うつ病、摂食障害、統合失調症、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、神経性障害、更年期障害、非器質性睡眠障害(事故やケガ、病気を原因としない睡眠障害)、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群で、入院日数が60日を超えた場合。

「5疾病」

つぎの疾病により所定の就業不能状態に該当し、かつ、その就業不能状態が該当した日を含めて60日をこえて継続したと診断された場合。

悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全。

チューリッヒ生命保険の場合は、就業不能保障の年金が毎月10万円(一括、年一回も可能)の縛りがあること、病気入院の保障(ストレス性疾病保障)に重心が置かれているのが特徴。何かとストレスのかかりやすい職場の場合は、備える価値はありそうです。

アクサ生命保険「就業不能保障プラン」とは?

アクサ生命の、就業不能保険は一般的な定期保険の名前を「就業不能保障」と言い換えているものです。つまり、この保険はどの生命保険会社にもある「定期保険」です。

特徴は以下の通りです。

  • 所定の高度障害状態になった場合、死亡保険金同等の保険金を受け取る。(1回のみ)
  • 所定の要介護状態が180日継続したとき、死亡保険金同等の保険金を受け取る。(1回のみ)
    常時寝たきり、器質的認知症と判断された場合
    (自分で衣服の着脱が出来ず、ベッド周辺の歩行は自分ではできない、食物の摂取が自分ではできないなど)
  • 急性心筋梗塞、脳卒中により60日後、所定の状態が継続したとき、死亡保険金同等の保険金を受け取る(1回のみ)
  • 不慮の事故で、所定の障害状態になったとき、死亡保険金同等の保険金を受け取る(1回のみ)
    (両目を失った、言語または咀嚼機能を永久に失った、終身介護状態)

ここからわかる通り、高度障害状態と要介護状態とも、一番重い状態であることは間違いありません。ですから、就業不能という名前は少々アンマッチングで、一般的な定期保険と考えたほうがよいでしょう。

就業保障保険はネット保険が掛け金が安い

就業保障保険とは、労災年金の対象とならない方には大変大事なものになります。労災年金とは、労災認定を受け、その後年金形式で受け取るもの。共済年金、厚生年金と別に受け取るものです。

難しいのは、労災年金の支給には大変時間がかかることと、医師による多くの書類が必要になります。それも、以後治る見込みのない状態であることの証明には、様々な資料が必要です。

就業不能保険も医師の診断書が必要ですが、役所の審査よりは時間がかかりません。保険のプライリティを考えたうえで、ぜひ一考の余地はあるのではないでしょうか。

ネットでの掛け金は月々3,000円代から。無論年齢が上がると掛け金も逓増(あがる)ます。ぜひ、参考にされてみてはいかがでしょうか。

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