シングルマザー(母子家庭)生命保険の選び方をまとめてみました!
2017/10/17
目次
日本のシングルマザー(母子家庭)の数は「385万9000世帯」。夫婦と子供は「1,444万世帯」ですから、合わせて「家族のいる5世帯に1世帯は、シングルマザー(母子家庭)と子供」です。
これは、平成22年の国勢調査の結果ですが、年々増加しており、ニュースでも報道されることが増えてきました。
シングルマザー(母子家庭)の平均年齢は40歳、その80.8%は離婚、7.8%は非婚の出産、そして7.5%は死別…となっています。
夫が亡くなった場合は、死亡保険金を受け取れるけれど…
最近は夫が働き、妻は専業主婦という世帯は少数派です。夫婦とも働くことを念頭に家族を支えて、家を購入し、車や旅行を楽しむ姿が平均的な姿。でも、稼ぎ柱が2本から1本に減ると、その分収入は落ちてしまいますし、ケガや病気にならないように注意しなければなりません。
ご主人が死亡した場合、大抵は死亡保険金が妻の手に残ります。その際、受け取る保険金は「一括」が多い。一度に3,000万円、5,000万円、8,000万円…と口座に振り込まれます。
もし住宅ローンの残債があった場合は、団体信用生命保険に加入しているはずですから、家の借金はゼロ。生活する上での資金が残ったり、支払いが終わるものもあるでしょう。
ですが、離婚の場合は残債が残る可能性があります。家を共同で購入していたケース。車をリース契約していた場合。様々な借金を相殺しながら子育てをしないといけません。
離婚でシングルマザー(母子家庭)、この場合は家計のやりくりに工夫が必要
35歳で離婚、子供はひとり(12歳)のケース。子供が小学生高学年の場合、なかなかフルタイムで働くのは大変。子育てと就業の両輪では、なかなか自由に使えるお金が少ないのが実態です。
中学、高校と子供の進学に合わせて教育費はどんどん上がってきます。特に、修学旅行や部活の費用など、積立金が毎月6,000円、一時費用が2万円などと計画外の出金が始まります。
お金がかかる、というのはなんとなくわかる。でも、小学校と中学校では「制服代」「鞄」「教科書」「ドリル」「塾」「部活」などと、分割払いできないものが発生します。この場合、手元の10万円、20万円と預金があると安心です。
つまり、保険にも貯蓄型があると助かるわけです。ですから、まずは保険の選び方の一つに貯蓄があるかどうかを考えてみましょう。
シングルマザー(母子家庭)の生命保険は、2通りある
シングルマザー(母子家庭)が生命保険に加入する目的は何でしょうか?
- 働き手である自分が「死亡」したときに、保険金を子供に残してあげる、という「死亡保険金型」保険。
- 乳がんや子宮頸がんといった病気、あるいは交通事故での入院。医療費は健康保険でなんとかなっても、その間に有休を使いきってしまうと収入が途絶えます。つまり「収入保障型」保険。
実は、シングルマザー(母子家庭)の場合は、この2点に絞って保険に加入するのがよいのです。なぜ良いのか?それは、日本にはこの2つのケースに対応する生命保険「しか」ないからです!
シングルマザー(母子家庭)に合った保険を、医療保険から具体的に見てみましょう
女性のための「医療保険」、こどもの「学資保険」、将来のための「介護保険」…保険会社には様々な種類の保険商品がありますが、女性保険もずいぶん増えてきました。特にネットでは、以下の保険商品にアクセス数が多くあります。
- 「アフラック《ちゃんと応える医療保険レディースEVER》」
- 「三井住友海上あいおい生命《メディカルレディース》」
- 「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命《フェミ二ーヌ》」
医療保険の選び方ですが、各商品は一長一短。違いは入院保障期間が60日、90日、120日などである、ということ。そしてがんや三大疾病などが付加されている、ということです。
入院保障期間の60日は、「2か月間ずっと入院」しても保険金がでますよ…ということです。60日経つと、どうなる?
その場合「いったん、保険金はストップ」します。詳しく言えば、180日経たないと「同じ病気入院」の給付金は出ません。でも、90日あれば大丈夫だよね、今の病院は3か月で退院して、通院の方が多いから…と考えて「90日型」が多く販売されています。
ここで、注意したいのはこの60日型、90日型、120日型…は、あくまでも保険会社が横並びで勝手に作った商品で、選ぶのはあなた!ということ。ガン保険はこの日数制限はありません。
医療保険は「所得補償」になります
医療保険は、病気入院時の所得補償と考えましょう。入院したら最低でも1万円が出る保険を持つ。90日型と60日型で、保険料にさほど違いがないなら、できるだけ日額の多い方を選ぶのがよいのです。
なぜか?入院したら一日5,000円出る保険、と1万円出る保険、どちらが「安心」ですか?実はそこなんです。入院保険は「折り畳み傘」と考えてください。コンパクトで軽く丈夫な折り畳み傘と、ドラッグストアで買うビニール傘。
どちらも傘ですが、急な雨にさっと役立つのは折り畳み傘。雨のたびに傘を買いに歩く手間は要りません。備えあれば憂いなし、それが医療保険であって、所得補償の代わりです。
医療保険に貯蓄が付いているものは、無駄ではない
さて、20万円でも30万円でも貯蓄がないと不安…子育てママ、シングルマザー(母子家庭)には付きものの話題でしょう。
貯蓄は現金でできるなら、医療保険だけでも構いません。毎月1万円、2万円と給与から自動的に定期預金積み立てしているなら、安心感がちょっとありますね。
でも、なかなかできないケース。その場合は保険で貯蓄しましょう。つまり、保険の選び方として貯蓄の仕組みも備わっているかを確かめるのです。
「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命《フェミ二ーヌ》」の例
この保険は「貯蓄」と「医療保険」を一緒にできる商品です。
保険の期間は15年間。
35歳で加入すると50歳で保険は終わります。
12歳の子が、15年後は27歳ですから、社会に出て働いているでしょう。
この商品は3年ごとに15万円が貯まるように設計されています。
具体例
●35歳で加入
保険料 8,117円/月
これを払い続けると、38歳時、41歳時、44歳時、47歳時、50歳時にそれぞれ15万円が受け取れる。
つまり、8,177円 のうち 4,166円 が 貯蓄(15万円)に 回る。
純粋な医療保険は
保険料 4,001円/月
となります。
子供への保険金も大事だが、できればこうした医療保険+貯蓄があると楽
保険は保険、貯蓄は貯蓄…そういう考え方もあるかもしれません。ですが、こうした商品は考えようです。
子供が15歳時、18歳時、21歳時、24歳時、27歳時に15万円が受け取れる…つまり、黙って払い続ければ、貯蓄ができるし、病気入院をして給付金を受け取ってもこの貯蓄は変わらない。
あくまでも「最低限」の保険と貯蓄を考えると、こういった商品はとてもよいと思って間違いありません。
いかがでしょうか?保険の選び方は「安心感」が持てるかどうか、そこにポイントがある、と考えてみてください。